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オーストラリアでタイレストランで働くということ

仕事の紹介

สวัสดี ครับ(サワディー クラッ)JINです。

オーストラリアに来ているワーホリや学ビザの学生の多くが飲食店で働いていると思うが、そのほとんどがジャパレスもしくはローカル(オージー経営)のレストランやカフェで働いているのではないでしょうか。

オーストラリアにやたらあるインド料理、ベトナム料理、タイ料理のレストランで働いたことがある人ってどれくらいいるのだろうか?
そういうところで働いてみたいと思ている人ってどれくらいいるのだろうか?
いたとしても、きっと雰囲気がわからず、そういうとこで働くのが怖いと思ってしまうのではないだろうか。

Pad Thai

実は僕は飲食店を経営しながら、休みの日にたまに知り合いのタイレストランに手伝いに行ってます。
働いてみて初めて分かったのですが、やはりジャパレスとは雰囲気がかなり違います。
そこで、今回はタイレストランで働くということがどんなものなのかを皆様にお伝えできればと思います。

タイレストランの中、そこはもはやタイ王国

今のタイレストランで働いている従業員は僕を除いて全員タイ人です。
そりゃ、そうだよな。
オージーを雇うよりも、他国籍の人を雇うよりも、自国の人を雇った方が楽だもんな。
ジャパレスだって、従業員は日本人で固めるもんな。
レストランオーナーの至極全うな選択です。

そんなわけでタイ人に囲まれて仕事をしているのですが、問題が一つあります。
それは僕が全くタイ語がわからないことです。

僕ら日本人は、『私語厳禁『話す暇あったら手を動かせ』と教わって育ってきたと思います。
なのでジャパレスではよほど暇じゃない限り、ほとんど私語ってないんですよね。

ところがタイ人は仕事中、ずーっと会話しながら仕事しています。
店内が激混みでも話しています。
当然、会話はすべてタイ語です。
日本人だってジャパレスで日本人同士英語で話さないように、タイ人もタイ人同士タイレストランで英語を話さないです。
このため、僕は彼らが何を話しているのかさっぱりわからないです。

英語ができない、それほど得意じゃない人でも、ローカルの飲食店で働いた場合、オージー同士の会話は多少なりとも聞き取れると思います。
例えば、会話の内容がほとんど理解できなくても、端々で”you”とか”have”とか部分的に知っている単語を聞き取ったり、数字を聞き取ったりできると思います。

これがタイ語になるともう何を言っているのか1mmもわかりません。

飼い主がペットの犬に一生懸命話しかけても、きっと犬はその言語を理解できないのと同じ状態です。家で飼っている犬もこんな気持ちなんだろうなと思いながら僕はタイレストランで仕事をしています。

そんなわけで、ここタイレストランはオーストラリアにあり、お客さんもオージーが多いが、厨房の中は完全にタイ王国にいる状態と変わりないです。

タイレストランのキッチンでの仕事

キッチンでの仕事ですが、僕はカレー、麺類、揚げ物を担当しています。

今でこそ慣れて何なりとこなしていますが、はじめのうちはマジで大変。
まず、メニューがすべてタイ語です。
そればかりか、具材もタイ語です。

例えば豚肉は『moo』です。
『moo』っていったらなんか牛の鳴き声みたいで牛肉と勘違いしそうですが、豚肉です。

そしてメニューの種類があまりにも多い。
カレーだけで6種類、トムヤンクンもベースのスープが3種類、麺類に至ってはスープが6種類、麺の種類が7種類、さらにそれに加えて肉が牛肉・豚肉・チキン・ダック・ラム・シーフード、野菜に至ってはもうわけわからん数の種類がありとんでもないことになってます。

初めの頃はなぜにそこまでレパートリーを増やしたんだ?正気か?と疑ったほどです。

Tom yum soup

そしてキッチンで働いていてもう一つ大変なのがオーダー伝票の読み取り。

僕の担当メニューは基本ローマ字で書いてくれます。
人によっては筆記体で書いてくる人もいるが、筆記体は一応わかるのでそこは問題ないかな。
なので、タイ語で書かれているメニューは僕の担当じゃないと判断し、基本無視しています。

ところがたまに、僕の担当メニューをタイ語で書いてくる人がいるんですよね。
それでいて『まだ?』って催促してくる始末。

読めねーよ!!

それ以外の作業に関しては、タイレストランもジャパレスも対して大きな違いはないです。
失敗しても怒られることはまずないし、職場としては良い環境ではないかと思ってます。

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タイレストランの賄い

飲食店で働く人にとっての楽しみの一つが賄いですよね。
中には半日の勤務では賄いが出なかったり、ニンジンの皮を炒めたものしか出てこなかったというのも聞いたことがあるが、大抵の飲食店ではまかないはついてますね。

僕が働いているタイ料理では、半日勤務の場合は1回、終日勤務の場合は2回でます。

休憩前もしくは上がり時間前になると何を食べたいか聞かれて、指定した料理を作ってくれます。
作る側の大変さも知っているので、僕は毎回『なんでもいいよ、楽なものでかまわないよ』と言ってます。
そうして今まで出てきた賄いの一部がこれです。

【バジルソースを使った豚肉のそぼろ丼】

これむちゃくちゃ美味しかった。
ただし、相当辛くて、翌日お尻から火が噴くんじゃないか心配でした。
また写真だとわかりにくいが、お米がご飯茶碗2杯分くらいあります。普通に食べきれません。この日以降、賄いの量はミニサイズにしてくれと言うようになりました。

【豚肉と野菜のカシューナッツソース炒め with 大量のライス】

賄いの量を少な目にしてくれと言ったにもかかわらず、ファミリーサイズの賄いがでてきました。
味は醤油とオースターソースをベースにした味付けになっていて、日本人なら誰もが好きな感じになってました。タイの屋台飯って感じで美味しかった。
ただし今回も激辛だったので、次回は量を減らすことに加えて、辛さをマイルドにしてくれと言わないといけないことを心に誓いました。
ちなみに右上に見切れているペットボトルのドリンクは言えばタダで毎回くれます。

【トロミのかかった麺料理】

ご飯もの以外にも麺料理も言えば作ってくれます。
トロミがかかったスープが米麺と絡まって非常に美味しかったです。
ただし、これも結構辛かったですね。僕は辛いの結構好きな方だが、この辺でタイ人の辛いと日本人の辛いという感覚に乖離があることに気付き始めました。

ちなみに、勤務中であっても『お腹空いたっ!』って言えば作ってくれます。
他のスタッフも仕事しながら食べてます。
どんだけ緩いんだよ!
飯食いながら仕事することに抵抗のある僕にとって、それをやるのはかなり難易度が高いですね。

あと揚げ物とかも『お腹すいたら勝手に揚げて食べていいよ』と言われているが、それも抵抗あってできないっす。

やっぱ、そこは日本人なんだなとつくづく実感しちゃいます。

タイレストランで働くのに向いている人

実際にタイレストランで働いてみて、どういう人が向いているかを考えてみました。

まず絶対に向いている人は、タイ語が話せる人ですね。
きっと話せたら、おしゃべりしながら仕事ができて楽しいのかもしれないです。
まー、そんな人ほとんどいないので、次に向いているのが会話の輪に入れなくてもまったく気にしない強いメンタルを持っている人ですね。
僕はどちらかというとこっちのタイプなので、周りでぺちゃくちゃタイ語でおしゃべりしてようが全く気にも留めていないです。

そして、タイレストランで働くのに向いているもう一つの要素が、辛い物が平気な人です。
もはやほとんどの食べ物が辛いのではと思ってしまっている節があるくらい、辛い物が多いです。
辛いもの大好きな人にはたまらないでしょうね。

どうですか?
タイ料理で働いてみたくなりましたか?

ちなみに僕が働いているところでは、朝は近くのカフェでコーヒーを買ってくれて、夜8時くらいになるとオーナーがビールをもってくるので、飲みながら仕事をしてます。

ジャパレスではまずありえないでしょうね。

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