3年前にJB Hi-Fi で購入したLGのドラム式洗濯機が故障しました。
故障の症状は『ドラム内に水が溜まる』、この一点です。
洗濯物を洗濯した際に脱水はちゃんとできているものの、洗濯終了後すぐに衣服を取り出さないとビチョビチョになります。また、給水用の蛇口を閉めておかないと朝などには溢れんばかりの水がドラム内に溜まります。
この洗濯機は購入してからまだ3年しか経過していないため、買い替えるにはもったいなさすぎます。
かと言って修理業者を呼ぶと法外な請求を要求されそうな気が…
というわけで、今回は故障の原因を自分で調べ修理することにしました。
結果、簡単に直すことができたので、もし同じような症状で悩まれている方がいれば修理方法を参考にしてもらえればと思い記事にしてみました。
今回のドラム式洗濯機故障の原因
今回の我が家のドラム式洗濯機の故障の症状は
- 給水用の蛇口(冷水用)を開けっ放しにしていると、ドラム内に水が少しづつ溜まってくる
- 蛇口を閉めるとドラム内に水は溜まらない
- 洗濯はできている(給水、脱水、排水は問題なし)
- 洗濯時に異音はしない
- エラーメッセージは表示されない
こういった症状の場合、最も考えられる原因は給水弁にあります。
給水弁は洗濯機内部にあり、自動で水を出したりと止めたりを調整する部品です。この給水弁が経年劣化で変形したり、ゴミなどが詰まったりすることでうまく機能しなくなることがあります。すると水が少しづつ垂れ流し状態になったり、場合によっては水が出なくなったりします。
給水弁の故障は決して珍しいものではないみたいです
給水弁が故障してしまった場合は、新しいものに交換するしかありません。
※給水弁のフィルターが詰まっている場合は、フィルターだけ掃除すれば良い場合もあります。
修理(交換)できるまでの応急措置としては、洗濯をしないときに都度給水の蛇口を閉めるようにしましょう
新しい給水弁を取り寄せる
新しい給水弁はebay などで探せば簡単に入手することができます。
ちなみに給水弁は英語で『Inlet Valve(インレットバルブ)』というので、これと洗濯機の型番で検索しましょう。また、給水弁は温水用と冷水用で異なる場合もあるので、どちらの方を交換する必要があるのかも事前に確認しましょう。
- 適合する型番(Suitable Models)を確認
- 温水用(Hot Water)か冷水用(Cold Water)かを確認
- 送料を確認
今回、ebay で購入した冷水用のインレットバルブがこちらです。
インレットバルブ本体が$17.49 で送料が無料です。
かなり安く入手できたと思っています。
ebay では価格が安くても送料が$20とかに設定している業者もいたりします。
購入前には必ず価格と共に送料も確認するようにしましょう!
インレットバルブ(給水弁)の交換方法
ここではLGのドラム式洗濯機のインレットバルブ交換方法を解説していますが、他のメーカーでもやり方はほとんど同じです。
今回、インレットバルブの交換で使用した工具がこちらの2つ。
どちらもありきたりの工具です。
仮に持っていなくても、K-mart にいけば$5 程度で買えるものです。
それでは、ここからインレットバルブの交換方法を説明していきます
まず初めに給水蛇口をしっかり閉め、電源スイッチをOFFにします。
電源スイッチを消し忘れると感電する恐れがありますので、コンセントごと抜いておきましょう。
続いて給水ホースを外していきます。
左(青)が冷水、右(黄色)が温水用です。
今回は冷水用のインレットバルブを交換するため左だけ外せば良いのだが、洗濯機を動かす必要があったために両方外しています。
次に上部パネルを外します。
裏側の両端にネジで止められているので、ここを外していきます。
ネジを取った後に上部パネルを後ろにスライドさせると、簡単に外せます。
上蓋を外すと、背面の方に今回交換するインレットバルブが見えてきます。
左側が温水用、右側が冷水用のインレットバルブです。
冷水用インレットバルブに接続されている配線を外していきます。工具などは不要で、指で引っ張れば簡単に外せます。
この時電源がついていると感電の恐れがあるので、コンセントが抜いてあることを再度確認するようにしましょう。
ラジオペンチでホースクランプの2つのつまみを挟み、クリップを緩めてホースクランプをずらしていきます。そうすると固着されているホースを古いインレットバルブから外すことができます。
2本のホースを抜いたら、次に古いインレットバルブを洗濯機本体から取り外します。
インレットバルブは洗濯機の裏側からネジで固定されているので、このネジを外していきます。
すると洗濯機本体からインレットバルブを簡単に取り外せます。
新しく購入したインレットバルブは、取り外しの時と逆の工程で取り付けましょう。
新しいインレットバルブをネジで洗濯機本体に取り付け、ホースを差し込み、次いでホースクランプをペンチで挟んでずらして固定させます。
ホースクランプはしっかりと元あった位置にくるようにしましょう。この工程を適当にやってしまうと、水漏れがおきて故障の原因になるので気をつけましょう。
あとは配線を繋げばインレットバルブの交換は終了です。
最後に上蓋を閉めて給水ホースを繋げれば、修理は完了です。
実際にやってみるとインレットバルブの交換はとても簡単です。
初めての作業でも15分程度で終わります。
そして、ドラム内に水が溜まる現象も直りました。
【参考】英語ではあるものの、わかりやすいインレットバルブ交換方法の解説動画
専門業者に修理依頼した場合の費用
今回は洗濯機の修理を自分でしたが、作業に自信のない方は専門業者に依頼するようにしましょう。ただし、オーストラリアでは業者に依頼した場合、それなりに費用がかかることを覚悟する必要があります。
専門業者に修理依頼した場合どれくらいかかるのかをネットで調べてみたところ、洗濯機修理の平均的費用は$150~400 と記載されていました。修理箇所や修理内容によって費用は異なり、細かい内訳は調べても出てきませんでした。
そこで今回のインレットバルブ交換を業者に依頼した場合、どれくらいの費用を請求されるのかを予想してみました。
▼ 業者によるインレットバルブ交換の費用(概算)▼
内訳 | 費用 |
---|---|
部品代 | $30~50 |
1時間の作業時間に対する費用 | $135 |
出張費 | $50 |
総額 | $185~235 |
業者による修理費用は、あくまでも僕の経験に基づく予想です。
探せばもっと安くやってくれるところもあるだろうし、変な業者に依頼するともっと高額な費用を請求されることもあるかと思います。
修理業者に依頼した場合、費用は$200 前後になることが予想されます。
自分でやれば、部品代の$20 程度だけで済むのでやはり高いと感じてしまう人が多いのではないでしょうか。
最後に…
今回の記事では、洗濯機の給水弁(インレットバルブ)の交換方法を紹介しました。
実際にやってみるととても簡単で、専門知識がなくてもできてしまいます。これくらいだったら自分で出来ると思う方も、作業前にコンセントだけは必ず抜き忘れないようにしましょう!
また、洗濯機には今回紹介したインレットバルブ以外にも様々な原因による故障が起こることがあります。この記事と少しでも違う症状の場合は、違う箇所(排水など)に原因がある可能性があります。故障した場合は、どういった症状でどこに原因があるのかをしっかり見極めるようにしましょう。