そんな方におすすめなのが、トレッキング(ブッシュウォーキング)です。
オーストラリアは世界で最も国立公園が多い国であり、その数はなんと600ヶ所以上。中でもクイーンズランド州が237ヶ所と最も多い州です。
ゴールドコーストの市街地からは、車で30分もいけばクイーンズランド州東南部とニューサウスウェールズ州北東部にまたがる大森林地帯であるゴンドワナ多雨林群があります。
今回は、このゴンドワナ多雨林群の中にあるページス・ピナクルについて紹介したいと思います。世界遺産にも登録されている国立公園内の絶景を望むことができるおすすめのトレッキングコースです。
ページス・ピナクル の概要
ページズ・ピナクルは、スプリングブルック国立公園とナミンバ・バレー(Numinbah Valley)の間の尾根にある岩山。高さは400mあり、第三紀(6430万年前~260万年前)に形成された火山岩の一種である流紋岩の岩頸(がんけい)です。
ゴールドコーストの先住民であるユガンベ族は、このピナクルを「 Kundohikulli (岩の形をした船)」と呼んでいたようです。
場所はネラン川の上流に位置し、ナミンバ・フォレスト保護区内にあります。
サーファーズ・パラダイスからだと車で45分ほどで行ける場所にあるので、比較的アクセスは良い場所ではないでしょうか。
トレッキングコースとしてのページス・ピナクル
難易度 | 歩行距離 | 歩行時間 | 標高差 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
中級 (山頂付近は上級) | 6km | 約2時間 | 296m | ★★★☆☆ |
オーストラリア現地のトレッキングやブッシュ・ウォークのサイトで『Pages pinnacle』を調べると、中級者向けと紹介されています。
では、実際はどうなのかを見ていきたいと思います。
ページス・ピナクル の全体のコースと標高差
ページス・ピナクル のトレッキングコースは、頂上まで登って同じコースを戻ってくる往復約6kmのコースになります。途中、湖に向かうコースや他の違うところに行くコースと分岐点があるものの、ほとんどが1本道。
頂上まではひたすら森林の中の緩やかな斜面の道を上がっていく感じになります。標高差は296mなので、登ると程よい汗がでます。
大人であれば、2時間あれば頂上まで行って戻ってこれるのではないでしょうか。
ページス・ピナクルは中級者向けとなっているが、頂上付近は上級者向けになります。登山装備は必要ないが、頂上付近は両側が崖になっている稜線を渡ることになるので、高い所が苦手な人は稜線手前までにしておきましょう。
ページス・ピナクルに登ったのが平日であったためか人が全くいませんでした。登って下りてくるまでにすれ違った人はわずか二組。
もし滑落や事故を起こしてもすぐには気付かれない可能性があるので、登る際には無理をしないようにしましょう!
ページス・ピナクル の頂上までのコース
道路沿いにある駐車場から国立公園のゲートをくぐると、ページス・ピナクルのコースに入ります。
近くにキャンプ場があるのか、車はそこそこ止まっていたりするが、トレッキングコースに入ると人はほとんどみかけなくなります。
しばらく歩くと、左手にこれから登る山(Pages pinnacle )が見えてきます。
一つ目の分岐路はとても分かりやすい。
PPがPages Pinnacle を意味しているので、表示に従って進めば問題ないです。
この分岐路を過ぎると、あとはひたすら登坂。
この登りが約1時間続くので、結構しんどいです。
汗もかくのでタオルは必須アイテム!
頂上まで残りわずかの所にある分岐路がこちら。
地図上だとここから左に進むコースに入ります。
この分岐路がとにかくわかりずらいです。下を向いて歩いていたら確実に見落とします。
道の左側の木に薄っすらと『PP』『TOP』と書いてあります。
これに従っていくと、ここから頂上までは獣道になります。
本当にこの道であっているのか不安になりますが、自信を持って進みましょう!
※仮にこの分岐路を見落として直進したとしても、少し遠回りすることになるだけなのでそれほど問題ではないです。
獣道を進むこと10分程度で頂上近くに到着します。
ページス・ピナクルの頂上は、ここから稜線を渡ったとこになるのですが、ここからが上級者コースになります。
写真ではわかりずらいのだが、両側は崖になっています。
足場は安定していそうなのだが、ロープや鎖といった補助的なものは一切ありません。
高さにビビッて、この先へはいけませんでした。
人がまったくいなかったので、もし滑落してもだれにも気づかれないんだろうなと思うと、なおさら行けませんでした。
ページズ・ピナクルの実際の頂上に行かなくても、景色は抜群に良いです。
遠くの山々やヒンズーダムも見下ろすことができます。
いかがでしょうか?
ページス・ピナクルはオーストラリアの大自然を感じながら絶景を楽しむのにおすすめのトレッキングコースです。
唯一の難点は、このトレッキングコース上ではシダ類や熱帯植物は見られないことです。
珍しい樹木の観察を目的としている場合は、少し面白みには欠けるかもしれないですね。
ページス・ピナクルは一度は行ってみる価値は十分あるが、何度も行くような場所ではないかなと思ったので個人的な評価は ★★★☆☆ でした。
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